『和をもって健やかとなす!』 第4次健康太子21 を策定

更新日:2016年05月01日

第4次健康太子21がめざすもの

計画の大目標

『みんなが支えあい、健康で生き活きと暮らす、 笑顔いっぱいの町にしよう! 』

太子町では、「自分の健康は自分でつくる」という観点から、住民一人ひとりが主体的に健康づくりに取り組み、健康で生きがいのある人生を目指して、町全体で個人の健康づくり運動を支援するという趣旨のもと、平成18年度に「健康太子21」を策定しました。

第4次計画では、ソーシャル・キャピタルの醸成を通じた“つながり”で育む健康づくりへ

・第3次計画が目標年度を迎えることを契機に、これまでの「人のつながり」を通じた健康・食育づくりの考え方をより深化させるため、平成28年度以降の健康づくり・食育を取り巻く社会環境や生活様式の変化、国・大阪府の指針の変遷を踏まえるとともに、ソーシャル・キャピタル(注釈)の醸成により一層、力点を置くことで、『和をもって健やかとなす!』というスローガンの達成を目指す第4次健康太子21を策定しました。

注釈:ソーシャル・キャピタル:社会関係資本ともいう。人々の協調行動を活発にすることによって、社会の効率性を高めることができる「信頼」「規範」「ネットワーク」といった社会組織の特徴。一般的にソーシャル・キャピタルと市民活動量は正の相関関係にあるとされる。

 

参照:厚労省資料

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000011w0l-att/2r98520000011w95.pdf(外部リンク)を見る

計画の変遷(2度の見直し)

・「健康太子21」は、太子町における健康を取り巻く課題や社会潮流の変化、健康増進法をはじめとする法令の変遷を踏まえ、2度の見直しを行っています。

・第2次計画(平成22年度策定)においては、「『和』をもって、すこやかとなす!」を初めてスローガンに掲げ、市町村の健康増進計画では先進的に、「人との交流」を重点分野に加えることで、人との付き合いを通した健康づくりを進めてきました。

・第3次計画(平成28年度策定)においては、第2次計画からの流れを踏まえ、住民が主体となる健康に関する取り組みである「笑顔いっぱいプロジェクト」を立ち上げることで、より実行力を以って「人との交流」を通した健康づくりの促進に努めてきました。

・また、第3次計画では、「栄養・食生活」分野をはじめ、相互に効率的・効果的な取り組みの展開を図ることができるよう、密接な関係にある「健康増進計画」と「食育推進計画」を合わせて一つの計画として、取りまとめています。

スローガン

 『和をもって健やかとなす!』

「和を以って貴しと為す」といわれた聖徳太子の心を大切に、みんなが支えあうことで、自らの健康と家族の健康、そして地域みんなの健康を守り育むといった願いを込めて、太子町にふさわしいスローガンをもって、健康づくりと食育活動に取り組みます。

 

5つの基本方針のもとに取り組みます

大目標の『みんなが支えあい、健康で生き活きと暮らす、笑顔いっぱいの町にしよう』をめざすために、以下の基本方針のもとに取り組みます。

 1.多様なつながり・活動を通じて健康づくりにつなげよう

ソーシャルキャピタルが充実していることと主観的健康感の高さには、関係性があることがわかりました。一方で、COVID-19の蔓延以降、感染症予防の観点から、大人数の集まりに制限があるなど、従来的な住民間交流には限界があると言えます。

そのため、これまで育んできた「笑顔いっぱいプロジェクト」等を軸に、多様なつながりや住民活動のあり方を模索し、自己実現や他者との交流の結果として、ヘルスリテラシーの向上に繋がる取組を図ります。

また、住民間の交流や活動参加をきっかけに、生活習慣病予防や、早期発見、重症化予防のための行動変容を促す取り組みを進めます。

 2.未来のために、子どもと子育て世代の健康づくりを支えよう

生活のゆとりを確保しつつ、子育て世帯の健康増進を図るためには、自助意識を高めることに加え、子育て層の親世代や地域、行政等の総合的な支援が必要です。子育て支援分野との連携を深め、これらの達成を図ります。

3.健康づくり・生きがいづくりのための機会・環境をつくろう

比較的、高齢者の健康づくりの機会や多世代の交流が盛んな太子町ですが、今後は、感染症予防の観点も踏まえた機会創出を図ります。また、昨今は、ウォーキングなどを始め、屋外での活動の需要も高まっており、安全で楽しく運動や活動ができるよう一体的な取り組みを進めます 。

4.「食」を大切に思うこころを、多世代で共有し、地域と一緒に育てよう

豊かな農地など恵まれた環境や文化を活かして、地域一体で「食」を大切にするこころを育みます。また、高齢者から若年者へ文化等を継承するだけでなく、最新の情報に敏感な若い世代が高齢者とともに学び合うことができる環境も大切です。

5.ICT等技術を積極的に取り入れ健康づくりをもう一歩先に進めよう

電子端末の普及を好機と捉え、スマートフォンのアプリといったICT技術等を積極的に健康づくりに取り入れることで、健康管理や啓発を進めます。また、ウェブを活用した交流など新たなコミュニケーションにも挑戦します。

 太子町が特に力を入れて取り組むこと

1.住民と行政の協働によるソーシャル・キャピタル醸成の取り組み

本計画では、基本方針の一つに“多様なつながり・活動を通じて健康づくりにつなげよう”を掲げており、ソーシャル・キャピタルの醸成を通じた住民全体の健康・食育に対する意識の底上げを図るものとしています。

太子町では、前期計画策定時より、住民・行政の協働による取り組みモデルとして、住民が楽しみながら健康づくり・食育推進の活動を展開する『笑顔いっぱいプロジェクト』を進めてきました。この取り組みも、活動開始より5年が経過し、数々の成果が出てくるとともに、活動の持続や継承といった様々な課題も生じてきています。

今後は、プロジェクトの自立性を高め、これら諸課題を解決するとともに、『笑顔いっぱいプロジェクト』による活動の輪をさらに多くの住民に拡大していくことが求められます。

2.ライフステージを通じた切れ目のない支援体制の構築

健康診査を受ける機会は、加入する健康保険の種別や所属などにより様々となっていますが、健康診査の提供機会が少ないと、十分な健康管理が難しくなります。

特に、「国民健康保険に加入する世帯員であり、義務教育を終えた以降も扶養下にある方(16歳〜22歳)」「家庭保育(保育園や幼稚園に通っていない)の未就学児(4〜6歳)」については、現在、十分な健康診査の機会がない状況にありますが、いずれも身体や心の成長・成熟過程で重要な時期であるともいえます。

今後は、これらの層も含む全てのライフステージにおいて適切な健康診査や保健指導の機会が提供し、健康管理ができる支援体制の構築を進めていきます。

3.妊娠期から見守る・支援する親子の健康づくり

疾病の予防だけでなく、正しい知識を身につけたり、親子の孤立を防ぐことが親子の健康づくりにつながります。また、特に近年は、住民等の働き方やライフスタイルの変化に伴い、子育てや親の健康に関する様々な課題が生じています。

太子町では、前期計画策定以降、生まれる前から子どもの成長と子育てを切れ目なく支援することで、親子の健康づくりを進めてきました。
今後も、この取り組みを継続するとともに、子育てに関する部署とより一層の連携を図ることで、より充実した支援を展開していきます。

4.生活習慣病重症化予防の取り組み『ハッピーライフプロジェクト』

生活習慣病の多くは、合併症を引き起こす原因であると同時に、これらの予防は様々な疾病の予防にもつながります。

太子町では、これまで糖尿病予防を軸として、食生活や運動習慣、喫煙・飲酒など多様な分野の保健指導・健康教育・相談を進めてきましたが、依然、糖尿病の有症状率の高い状況にあり、今後もこの取り組みを継続していくとともに、心疾患に対する医療費や女性の心疾患の死亡率も高いことから、循環器疾患予防についても重症化の抑制に努めていきます。

5.『たいしくんスマイル事業』のさらなる展開

太子町では、住民が主体となり取り組む健康づくり・食育推進の活動に対して、マイレージ対象事業として町が認定することで、たいしくんスマイルポイントを発行し、住民の主体的な健康づくり・食育促進を促す『たいしくんスマイル事業』を推進しています。

これまでは、自主的な個人の活動や、太子町や、町会・自治会といった「地縁型」組織が主催する取り組みへの参加等を中心に促進を図ってきましたが、今後は、趣味の集まりやボランティア活動など「テーマ型」の集団等による活動等についても積極的に評価するなど、多様なつながり・活動を通じた健康づくりの促進を図っていきます。

第4次健康太子

健やかコラム ~ 身近な委員のみなさまからのメッセージ ~

第4次健康太子21の策定に関わっていただいた委員のみなさまから、健康づくりに関するメッセージをまとめていますので、参考にご覧ください。

健康で笑顔いっぱいの町にしましょう

太子町では、第3次健康太子21をもとに、前計画期間の5年間健康づくりと食に関する取組を進めるとともに、みなさまからのご意見を大切にお聞きしながら、一緒に取り組んできました。第4次健康太子21では新型コロナ感染症の感染拡大によって活動は休止や中止となっていましたが、再開に向けた支援を行っていきます。

また、町立保健センターでは、『たいしくんスマイル』や『笑顔いっぱいプロジェクト』他、色々な取り組みの情報をホームページで発信していきますので、ご参加ください。

健法17条

この記事に関するお問い合わせ先

太子町健康福祉部いきいき健康課(町立保健センター)
電話:0721-98-5520
ファックス:0721-98-3600
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