閉会のあいさつ(12月20日)
令和5年第4回定例会の閉会にあたり、ご挨拶を申し上げます。
去る12月1日に開会以来、議員のみなさまにおかれましては、本会議、並びに委員会におきまして、慎重なるご審議を賜り、おかげを持ちまして、提出いたしました全ての案件につきまして原案どおり、ご議決、ご同意を賜り厚くお礼申し上げます。
本定例会中に議員のみなさまから頂きました、ご意見などを十分に踏まえながら、町政運営を進めてまいりたいと考えております。また、物価高騰対策に伴う低所得世帯への生活支援につきましても、速やかに給付できるよう準備を進めてまいりますので、今後とも、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
さて、師走を迎え、本年も余すところわずかとなりましたが、この1年を振り返ってみて、日々の生活に関する明るい話題と言いますと、やはり新型コロナウイルス感染症の感染症法上の5類移行だと思います。
開会のご挨拶でも申し上げましたが、この1年は、町を代表するイベントが感染症対策の制限のない形で開催され、コロナ禍前のように多くの住民のみなさまの笑顔に触れることができました。
そして、そういった機会をつうじ、コロナ禍前には当たり前だった「日常」のありがたさや、人との「ふれあい」や「つながり」の大切さと、それらを守っていく町長としての重責を改めて実感したところです。
新型コロナウイルス感染症は、今もなお完全に収束していないものの、3年以上に及ぶ新型コロナとの戦いは、一つの区切りを迎え、ポストコロナの段階に入ったと考えております。
振り返りますと、私の町長就任直後より、コロナウィルスの感染予防対策はじめ国の特別定額給付金の支給、万葉ホールでのワクチンの集団接種、太子町に見合った経済対策など、のべ100以上のコロナ対策事業に職員が一丸となって取り組んでまいりました。また今年の5月以降は金剛バス路線廃止後の代替交通の構築が急務となり、今日に至るまでそれらの対応にある意味追われる日々でありました。
一方でそのような中にあっても、生涯学習センター「太子の森」の当初予定よりの前倒しでのオープン、聖徳太子没後1400年事業の実施、公民連携及びふるさと納税事業などの自主財源の確保、学校園におきましては給食費の完全無償化や幼小中一貫教育の取り組み、道の駅「近つ飛鳥の里・太子」の活性化、住民票などのコンビニ交付など行政サービスのデジタル化を行い、また来年の4月からの消防の広域化に向けて取り組むなど課題を先送りすることなく、活気あふれる子育てしやすい町をめざし自らが先頭に立って施策を前に進めてこられたと自負しております。
町長としての残された任期は4か月を切る中、今後、人口減少、少子高齢化社会は避けることはできないもののそこにどう対処していくのか、将来世代に負担を強いることのない財政の運営、などといった課題の解決と、太子町の更なる発展と私のスローガンである「笑顔あふれる太子町に!」を実現するために、来期についても引き続き町政の舵取りを担わせて頂きたいという強い思いに至りました。そして先ずは地域公共交通を本町にふさわしい持続可能なものに仕上げていくこと、ふるさと納税など公民連携をさらに進めること、スタートした幼小中一貫教育を軌道にのせることなど、これまでコロナ禍で制限があった分一層ギアをあげて取り組み、さらに町の将来のあり方についても議論を深めていきたいと考えております。
さて、明日、21日からは新たな地域公共交通がスタートします。住民のみなさまには、運行開始当初は、戸惑いもあろうかと思いますが、引き続き、丁寧に周知を行い、一人でも多くの方にご利用頂ければと思っております。そして、金剛自動車様におかれましては、100年近く、地域住民の足として親しまれてきましたが、本日が運行最終日になります。長年のご苦労に対し、改めまして感謝申し上げます。
最後に、心せわしい年の暮れを迎え、何かとご多用とは存じますが、議員のみなさまには時節柄一層、ご自愛のうえ、健やかなる新年をお迎えになられますこと、また、新年が太子町全てのみなさまにとってより良き年となりますようご祈念申し上げますとともに、来る年も私をはじめ職員一同、よろしくご指導、ご鞭撻賜りますようお願いを申し上げ、閉会にあたりましてのご挨拶とさせて頂きます。
更新日:2023年12月25日