叡福寺【府指定史跡】

更新日:2013年03月22日

叡福寺【府指定史跡】

聖徳太子墓を守護するために、推古天皇によって建立され、奈良時代に聖武天皇が大伽藍を整備したと伝えられる叡福寺は、聖徳太子信仰の霊場として発展しました。織田信長の兵火によって、一時は全山が焼失しましたが、豊臣秀頼の聖霊殿再建に始まり、順次伽藍が再興されました。太子の忌日を偲んで行われる毎年、4月11・12日の大乗会式は、多くの参詣者でにぎわいます。

聖霊殿【国指定重要文化財】

聖霊殿【国指定重要文化財】

聖霊殿は太子堂とも呼ばれ、聖徳太子の十六歳像を祀っています。縁高欄擬宝珠によって、慶長8年(1603)に豊臣秀頼が伊藤左馬頭則長を奉行として再建したことが知られています。昭和52年に国の重要文化財に指定されました。

多宝塔【国指定文化財】

多宝塔

聖霊殿から約50年遅れる承応元年(1652)、江戸の三谷三九郎によって再建されました。立派な木材を使用し、近世では正統派に属する端正な多宝塔として、昭和52年国の重要文化財に指定されました。

金堂【府指定文化財】

金堂

重要文化財となる聖霊殿と多宝塔の間に位置し、如意輪観音を本尊としています。小屋裏に残されていた棟札から、享保17年(1732)に再建されたことが明確で、この棟札と共に大阪府指定文化財となっています。

鐘楼【府指定文化財】

境内中央部から一段高いところにある鐘楼は、肘木絵様と木鼻が慶長8年(1603)再建の聖霊殿と良く似ており、17世紀を下らない建造と考えられます。金堂と共に、平成13年に大阪府の指定文化財になりました。

隔夜堂(石造阿弥陀如来坐像)【府指定文化財】

山門の道を隔てて向いに隔夜堂という小さなお堂があります。お堂の本尊は石造阿弥陀如来坐像で、平安時代末期の作と言われており、昭和45年に大阪府文化財に指定されています。

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