高齢者の保健事業と介護予防の一体的な取り組み

更新日:2024年04月01日

女の人

高齢者の多様な心身の課題に対して、きめ細やかで切れ目のない支援を行うことを目的に、後期高齢者(75歳以上)の人を対象に、下記の事業を行っています。   

実施事業

1.個別支援(ハイリスクアプローチ)

対象者に、郵送・電話でご案内し、専門職による面接・電話・訪問による支援を行います。

対象

(1)後期高齢者医療健診の結果で、「HbA1C 7.0パーセント 以上」の人、「血圧(収縮期期)160mmHg 以上」

または、「血圧(拡張期)100mmHg 以上」の人

(2)過去3年間に高血圧症薬の処方があり、現在高血圧症薬の処方がない人

(3)後期高齢者医療健診の結果で、BMI(体格指数)が20.0以下で、前年度より1.0キログラム以上減少している人

(4)以前と比べ歩行速度が遅くなったと感じ、1年間のうちに転倒の経験のある人

(5)75歳以上の人で、2年間に医療機関を受診していない人健診を受けていない人介護保険サービスを利用されていない人

支援内容

・健診結果の説明

・生活習慣病やフレイル予防に対するアドバイス

・必要に応じて、介護予防や健康教室などへのつなぎ

注意:上記対象者以外の人でも、健康に関する相談を随時お受けしています。

2.通いの場などへの積極的な関与(ポピュレーションアプローチ)

高齢者の通いの場などにおいて、フレイル予防の講話やフレイルチェック、健康相談などを行います。

注意:5人以上の団体に対して、フレイル予防の講話などを行いますので、ぜひご連絡ください。

集合(高齢者)

3.ご存じですか? ロコモティブシンドロームとフレイル

最近「歩くのが遅くなった」「何をするのもおっくう」「食べる量が少なくなった」

このように感じることはありませんか?それはロコモティブシンドローム(ロコモ)やフレイルが始まっている兆しかもしれません。

ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは

筋力低下、骨や関節の疾患、バランス能力などの低下によって、転倒・骨折しやすくなり、立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下することを指します。

ロコモが進行し、移動のための身体能力が大きく低下すると、全身の虚弱(フレイル)に繋がり、介護が必要となる危険性が高くなります。

フレイルとは

年齢を重ねることによる心と体のはたらき(運動機能、口腔機能など)、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。

フレイル状態のまま、何もしないでいると、更に筋力や心身の活力が低下して、心や体の病気になりやすくなります。

そしてそのまま放置すると、介護が必要となる危険性が高くなります。

フレイル予防をはじめませんか?

生活習慣を見直すことや介護予防で、フレイルの進行を防ぎ、健康な状態への回復が見込めます!

 

フレイル図

まずは、生活を見直してみませんか?

日常生活のちょっとした気づき(体調の変化)がとても大切です。

・ 持病のコントロールはできていますか?

・ 日常生活に体を動かす機会を取り入れましょう。今よりも10分多く動いてみましょう。

・ バランスのよい食事と口腔ケアを心がけましょう。

  年齢を重ねると食が細くなりがちです。いろいろな種類の食材を食べましょう。

そして、家族やご近所さん、友だちや地域の人たちと、挨拶やおしゃべりを楽しむことも

フレイル予防につながります。

 

この記事に関するお問い合わせ先

太子町健康福祉部いきいき健康課内
太子町地域包括支援センター
電話:0721-98-5538
ファックス:0721-98-2773
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