高齢者の保健事業と介護予防の一体的な取り組み

高齢者の多様な心身の課題に対して、きめ細やかで切れ目のない支援を行うことを目的に、後期高齢者(75歳以上)の人を対象に、下記の事業を行っています。
実施事業
1.個別支援(ハイリスクアプローチ)
対象者に、郵送・電話でご案内し、専門職による面接・電話・訪問による支援を行います。
対象
(1)後期高齢者医療健診の結果で、「HbA1C 7.0パーセント 以上」の人、「血圧(収縮期期)160mmHg 以上」、
または、「血圧(拡張期)100mmHg 以上」の人
(2)過去3年間に高血圧症薬の処方があり、現在高血圧症薬の処方がない人
(3)後期高齢者医療健診の結果で、BMI(体格指数)が20.0以下で、前年度より1.0キログラム以上減少している人
(4)以前と比べ歩行速度が遅くなったと感じ、1年間のうちに転倒の経験のある人
(5)75歳以上の人で、2年間に医療機関を受診していない人、健診を受けていない人、介護保険サービスを利用されていない人
支援内容
・健診結果の説明
・生活習慣病やフレイル予防に対するアドバイス
・必要に応じて、介護予防や健康教室などへのつなぎ
注意:上記対象者以外の人でも、健康に関する相談を随時お受けしています。
2.通いの場などへの積極的な関与(ポピュレーションアプローチ)
高齢者の通いの場などにおいて、フレイル予防の講話やフレイルチェック、健康相談などを行います。
注意:5人以上の団体に対して、フレイル予防の講話などを行いますので、ぜひご連絡ください。
3.ご存じですか? ロコモティブシンドロームとフレイル
最近「歩くのが遅くなった」「何をするのもおっくう」「食べる量が少なくなった」
このように感じることはありませんか?それはロコモティブシンドローム(ロコモ)やフレイルが始まっている兆しかもしれません。
ロコモティブシンドローム(ロコモ)とは
筋力低下、骨や関節の疾患、バランス能力などの低下によって、転倒・骨折しやすくなり、立ったり歩いたりするための身体能力(移動機能)が低下することを指します。
ロコモが進行し、移動のための身体能力が大きく低下すると、全身の虚弱(フレイル)に繋がり、介護が必要となる危険性が高くなります。
フレイルとは
年齢を重ねることによる心と体のはたらき(運動機能、口腔機能など)、社会的なつながりが弱くなった状態を指します。
フレイル状態のまま、何もしないでいると、更に筋力や心身の活力が低下して、心や体の病気になりやすくなります。
そしてそのまま放置すると、介護が必要となる危険性が高くなります。
フレイル予防をはじめませんか?
生活習慣を見直すことや介護予防で、フレイルの進行を防ぎ、健康な状態への回復が見込めます!
まずは、生活を見直してみませんか?
日常生活のちょっとした気づき(体調の変化)がとても大切です。
・ 持病のコントロールはできていますか?
・ 日常生活に体を動かす機会を取り入れましょう。今よりも10分多く動いてみましょう。
・ バランスのよい食事と口腔ケアを心がけましょう。
年齢を重ねると食が細くなりがちです。いろいろな種類の食材を食べましょう。
そして、家族やご近所さん、友だちや地域の人たちと、挨拶やおしゃべりを楽しむことも
フレイル予防につながります。
この記事に関するお問い合わせ先
太子町健康福祉部いきいき健康課内
太子町地域包括支援センター
電話:0721-98-5538
ファックス:0721-98-2773
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更新日:2024年04月01日