消費者トラブル情報

更新日:2023年06月21日

自宅を売っても住み続けられる? リースバックは慎重に検討して!

4年前、所有していたマンションを売って、そのまま賃貸でそこに住み続けられる契約をした。売却金額は1千万円で、家賃の月額は9万5千円。当時の月収は、夫と私の年金で25万円以上あったが、しばらくして夫が亡くなり、年金が減って家賃の支払いが遅れるようになった。本日集金人がやってきて催促された。事情を話すと「払わないなら出て行ってもらう」と言われた。(70歳代)

ひとこと助言

  • 自宅を不動産業者に売却して代金を受け取り、同時に賃貸借契約を結んで、その後は家賃を払いながら同じ家に住み続ける「リースバック」という不動産取引があります。
  • リースバックで結んだ賃貸借契約では、期間が定められる場合も多く、ずっと住み続けられる保証はありません。家賃が相場より高額に設定されてしまうことや、契約更新時に家賃が値上げされることもあります。また、経済的事情の変化により支払えなくなる事態が生じる場合もあります。
  • 自宅の売却はクーリング・オフができず、契約が成立してしまうと無条件で解除できません。メリットだけでなくデメリットやしくみもよく理解して慎重に考えましょう。
  • 不動産取引は複雑です。契約する前に家族など信頼できる方に相談し、一人で対応しないようにしましょう。

≪出典:見守り新鮮情報 第453号(2023年6月13日)発行: 独立行政法人国民生活センター≫

参考

古い扇風機から発火!

15 年以上前に購入した 扇風機を 久しぶりに 数時間使い続けた と こ ろ、羽 根 の 付 け 根 部 分 か ら 火が出た。食卓テーブルの上に置い て い た も の が 燃 え、 消火器で火を消した が、テーブルクロス に小さな焼け焦げが できた。(当事者:90 歳代)

ひとこと助言

  • 家電製品は、長期使用にともない部品や材料に劣化が生じ事故が起きることがあります。事故の予兆としては、過度な発熱、異常な音や振動、異臭、スイッチを入れても正常に作動しないなどがあります。こうした場合は、すぐに電源プラグをコンセントから外して、使用を控えるか、製造事業者等に相談しましょう。
  • 製造年、標準使用期間などを確認しましょう。標準使用期間とは、一般的な使用条件の下で使用した場合に安全に使用することができる期間です。ただし、使用頻度や使用環境によっては、期間内であっても経年劣化に起因する事故が発生する可能性がありますので注意しましょう。
  • 製造から長期間経過した扇風機は、使用しないときは電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。そのまま放置していて出火に至った例もあります。

≪出典:見守り新鮮情報 第452号(2023年6月6日)発行: 独立行政法人国民生活センター≫

問合せ

富田林市消費生活センター

電話:0721-25-1000(内線186)